嫌な態度の人、応対の悪い人、ムッとさせられる人ばかりに出会うのは、今の自分の状態がそういう状態になっているからなのです。
こちらがイライラしていると、相手の悪いところばかりに目がいくという見方の違いもありますが、それだけではなく、今のあなたの状態をその出来事を通して見せてくれているのです。
その態度の悪い人と全く同じことをあなたがしているということではなく、何かにイライラして人に当たっていたり、楽しいことはたくさんあるのに暗い部分だけに注意してドンヨリとしていたり、何かそれを引き寄せていることが自分の中にあるはずです。

外で偶然どんな人と出会うかは一瞬の時間のズレで変わります。
公共の場で会う人であれば尚更そうです。
たった一人ずれていれば、あの態度の悪い店員さんではなかったかもしれません・・・。
ということは、その態度の悪い店員さんに出会わずに済む人もいるのです。
態度の悪い人が続く時は相手に腹を立てるのではなく、「自分は今、そういう対応をされなくてはいけない状態なんだな。」と思えばいいのです。
その店員さんは、あなたにそれを教えてくれた人です。

面白いことに、これに気付いて自分を見直すようにすると、それを境に嫌な人に出会うことはなくなります。
その出来事は、それを気付かせるためにあったことなので、自分が気付きさえすれば、お役目終了ということで起らなくなるのです。
逆に言うと、それが分からずに相手の態度だけを批判したり、落ち込むだけで何の気付きもないと、似たようなことが引き続いて起こります。
しかも、だんだんと大きな出来事として表れるようになります。

初めは公共の場の店員さんで済んでいた話が、より身近な職場の誰かになったり、あなたにとってもっと影響力のある人間関係として表れたりします。
これが運の悪いスパイラルにはまるということで、途中で自分が気付かなければ悪いことは続いていくのです。