節食の習慣を・・・


健康、長寿はこの世のいかなる宝にも勝り、何物にも増して求められるべきものです。
どんなに多くの富を得たとしても、病気で苦しむようでは一体どこに幸せがあるのでしょうか?
食における慎みは神が嘉(よみ)したもう習慣であり、自然の友でもあり、また理性の賜物でもあります。
言い換えれば、あらゆる美徳がこれを基礎としています。
それは私たちの人生観に積極性を与え、全ての営為に活力をもたらす源泉に他なりません。
実に宇宙の法則が節食の習慣を支持しています。


この習慣を守っていれば、いかなる人生の苦しみも軽減されます。
誠に飲食をしかるべく慎む者は鋭い五官、冴えた頭脳、丈夫な肉体、優れた記憶力、軽やかな身のこなし、これら全てに恵まれ、また精神的には地上的な重圧から解き放たれて、本来の自由さを存分に味わう境地に入ることができます。
すなわち、その生涯には心と体の両面において、現世で得られる最大限の幸福が訪れます。


もし、あなたが健康で長生きをして、しかもその間に病気ひとつせず、最後には平安のうちに静かに息を引き取るといった幸福な生涯を願うなら、飲食を最小限の量に定め厳格に節食することです。
そうした生活では血液が汚れることはなく、また胃から頭へのぼる悪気もなく、心は常に穏やかで気分は妙なる悦びに満たされます。
また、死についても病気ではなく、安らかに生を終えることができる幸福な死を予感できます。

×

非ログインユーザーとして返信する