人生の目的地・・・


人生に目的を持つと「こう生きるべきだ」という生きる姿勢が生まれます。
まじめに善良に責任感を持って崇高に気高く懸命に生きれば、きっと後で褒めてもらえて天国に行ける。
それが人間として目指すべき道だ。
そうではない生き方は罪深く、この先悪いことが起きて不幸になって地獄に落ちる。
なんてことを本気で信じてしまうのが目的地志向の生き方です。
それはいつも未来に依存させています。


未来志向になれば「今」を忘れます。
そして、目的地に着くように失敗しないようにと、深刻さが生まれ緊張が生まれ恐れが生まれてしまいます。
自分はうまくいってはいないのではないか、自分の人生は間違っているのではないか、他の人に比べ劣っているのではないかと、比較が生まれ嫉妬が生まれ競争が始まります。
そもそも、人生にはそんな目的地など、どこにもありません。
人生は目的を達するための手段ではなく、生きるということ自体が目的なのです。


だから、取り逃がしようがなく失敗もあり得ません。
失敗の人生も成功の人生もないのです。

今の自分の人生がどのように見えたとしてもそれでいいのです。
パーフェクトです。
今までもずっと完璧であり、これからもずっと完璧です。
私たちは「今ここ」で完璧な存在なのに、そのことに気付かず何を達成しようとしていたのでしょう。
誰になろうとしていたのでしょうか。
人生に克服すべき課題なんて何もないのに・・・。

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