悩みのない心


「悩み」のない時は心に取り越し苦労というような思念現象も、その他の消極的情念もいささかも発生していません。
そういう現象から察すると明るい朗らかな人生に生きるには、まず悩みという心理現象を心に持たせないよう、平素から正しい準備を施すことが何よりも肝心な人生の要諦であると言えます。
何事も比較をしない。
自分と他人、自分の現在と過去、現在と未来。
過去の失敗ばかり思い出さない、未来の結果ばかり心配しない、思いを過去や未来に持っていかない。


つまり、持ち越し苦労、取り越し苦労をやめることです。
今だけに意識を集中させ、今を精一杯生きる。
今だけに生きる。
さらに一歩進めて「思い」を持たない。
そのつど、そのつど、目の前に現れた現象に淡々と対処していく。
いつも完全に「今」にいると苦悩がほとんどなくなります。

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