無事これ名馬


「無事これ名馬」といいます。
競馬ではどんな名馬も骨折してしまえば、その場で安楽死処分されます。
これになぞらえ、ビジネスマン人生も「無事これ名馬」と称されます。
同期の出世コースのトップを走ってきた人でも病に倒れ、止む無く前線を退くケースは決して稀ではありません。
結果的に健康に配慮してケガや大病をしないで働き抜いた人が、人生コースも出世コースも登りつめていくことになります。
命を削るような働き方は賢明ではありません。


常に少しの余裕を持って生きていくことを心掛けましょう。
「あくせく」よりは「ゆっくり」がいいのです。
「じたばた」よりも「粛々と」です。
この方が効率が上がり、達成する目標も高くなります。
「無事」は禅によく登場する言葉で一般の意味とは少し異なり、禅では人の企みなどから離れて自分本来に戻った状態、つまりあるがままの自分である状態をいいます。
人の思惑や企みに囚われない真の自由を得た人といってもいいでしょう。

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